旅好き医学生の記録 ~旅と日常と時々勉強~

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医学部6年生の旅と日常と勉強の記録です

奨学金は名ばかりでただの借金ではないか

 こんにちは。医学生mintです。

 以前書かせていただいた読書記録で、私は多額の奨学金を借りているという話をしました。 

mint1993.hatenablog.jp

 

 

今回は奨学金に関して私の持つ意見を書かせていただきます。

楽しいお話ではないので、読みたくない方はページを戻ってください(笑)

 

 

 

奨学金について

 

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 日本の大学の授業料は一般家庭の方にとっては非常に高いです(国立大学でも年50万)。そのため、自分たちのお金では賄えない分を日本学生支援機構奨学金として貸与してくれます。利息の付かない第一種奨学金と利息の付く第二種奨学金の二種類があります。ただ、利息が付くといっても年0.2~1.0%ほどなので、かなり良心的となっております。

 ただ、奨学金という言葉の本来の定義は 「能力のある学生に対して、金銭の給付を行う制度である」となっています。今の奨学金は基本的には誰でも借りれる状態なので、個人的にはこの定義は満たしていないと思います。給付型の奨学金も、医学部だと卒業後も僻地に縛る代わりに返済不要としたり、条件の付いたものが多く、まだまだ欧米諸国のような、成績優秀者への配慮というのは皆無となっております。

 そのため日本における奨学金ただの借金です。

 

 2014年のデータですが、平均貸与総額は、学部生299万円、大学生(4年制昼間部)の割合は52.5%となっております。皆さんが思っている以上に借りている人が多いのではないでしょうか? 現在、奨学金は大学に行くにあたって不可欠な存在となっています。

 

医学部での奨学金

 医学部でも学年で120人いる人のうち、大体30~40人ほどが奨学金を借りています。

その中でも私と同じくらい借りている人は自分以外に1,2人程度でしょうか。

 医学部は医師をはじめとする、商社マン、大企業の社員・役員など比較的高収入のご子息が多いので、割合的には必然的に少なくなります。これは、医学部にお金がかかるというよりは、医学部に入るまでの過程で、私立高校に行ったり、予備校に通ったらとお金がかかることが多いからです。ただ、その中でも一般家庭出身で頑張っている方もいることをみなさんには知っていただきたいです。

 

私が実際どれくらい借りているか

 ここで、私自身がどれだけ借りているかを紹介します。

  あまり具体的な額を公開するのもよろしくないかと思いますので、アバウトにいうと

第一種と第二種を合わせて月16万ほどを借りていて、6年間で1200万ほどです。

 返済額としては20年で月5~6万円ほどとなっております。

上記の通り、かなり借りている方だと思います

 

 

返済計画

 

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 大体医師の初期研修(2年間)の収入が手取りで月25万ほどですので、この間はおとなしく月6万ずつ返すつもりです。

 その後後期研修に入れば、月収45万→月12万ずつ

 それも終わって、無事独り立ちしたら月収70万ほど→月15万ほど 返せるのかなと思っております。

 実際には、2年間分の返済費用(約120万ほど)は手元に残しているので、もう少し楽になるとは思います。なので10年ほどで返済する予定ではいます。

 というのも、私自身、大学受験の大事な時期に家にお金が全くないという経験をしているので、自分の子供にまで影響は出てほしくないなと思っております。

  医師となるということで、余裕を持って多くの額を借りる決断をしたのですが、今再考しても医師を続けることができる限りは問題ないように感じます。こればかりはなってみないと分かりませんが。

 

 

おわりに~奨学金の是非

 最後に私が思うことを書かせていただきます。あくまで個人的な意見としてお読みください。

 私は、奨学金が無ければ、医学部どころか大学にすら通えず、高卒で働かざるを得ない状況だったので、奨学金制度があったことにより、医学部に通うことができました。これに関しては感謝しております。ただ、医師という職業になるにあたって、将来的な社会貢献を加味して、一部でも給付型の奨学金などがあると非常にありがたいと思います。現実には、医師だけを特別扱いすることはできないので難しいとは思いますが、、、

 まだ、私は医師という職業の高給があるおかげで、これだけ思い切ったことができましたが、高給でない職業を目指されている方は、奨学金という名の借金のせいで二の足を踏んでいる方もおられることでしょう。そういった方々もおられることを私自身も含め、国民全員が意識していく必要があります。

 加えて、決断の時期が早いことも問題ではないかと思います。18歳の人間にこれだけの借金の決断をさせるという日本学生支援機構には腹立たしさすら覚えます。私自身、様々な人に相談した結果、1200万借りるという決断ができましたが、相談相手がいなかったり、全く逆の決断をする方もいるかと思います。これは職業選択の機会の均等性を保っていない由々しき問題だと思います。

 まとめると、奨学金はお金のない人にとってはありがたい制度でもありますが、給付型でないことが影響して、将来の道を狭めることにもなっている制度だということです。

 

 大学の授業料無償化というのを最近よく耳にしますが、ぜひ実現してもらいたいことですね。さすれば、お金が無くてしっかり勉強をする方が自分の生きたい道へ進むことができるという素晴らしい世の中になりえます。