旅好き医学生の記録 ~旅と日常と時々勉強~

医学生mintによる旅と医学と日常

医学部6年生の旅と医学部での生活についての記録です

医学生は暇なのか問題

こんにちは。医学生mintです。

 

旅の記録ばっかり書いているので、医学生なのか!?みたいに思われる方もいらっしゃると思います。

ということで、今回は医学生の忙しさについて紹介します。学年別で大きく変わるので学年別で書かせていただきます。

 

 

 

 

 

入学前

 世間一般ではかなり勉強しないと入れないという声をよく聞きます。それは半分本当で半分嘘です。確かに、中学受験から本気を出して勉強し続ければ圧倒的に有利にすすみます。しかし、中学受験をしていないからといって道が閉ざされているわけでは全くなくて、勉強に気が向いてからしっかり頑張れば地方大レベルであれば到達できます。

 というのも、医学部受験というのは難しい問題を解ける必要は全くなくて、中難易度レベルの問題をいかに正確に解けるかが勝負だからです。なので、勉強量というよりも、問題の解き方とか、本番でどれだけ日頃の力を発揮できるかなどの要素の方が圧倒的に重要です。

 そのため、全然勉強しないで入ってきている方もおられますし、猛勉強して入ってこられた方もいて、ほんとに人それぞれです。なので、そこまで気を張ってやる必要は無いかなと個人的には思います。

 医師というのは人間性が強く求められる職業です。猛勉強して、ギリギリで入るよりは、勉強もそこそこやって、様々な経験をしている人のほうが向いているかなと思います。

 まとめると、人によってはものすごく忙しいですが、そうでもないもいるという感じです。

 

全学年共通

「医学生 フリー素材」の画像検索結果

 

 普段は授業も全部は出席する必要もないですし、授業に出るより自分で勉強した方が早いです(笑)

 ただ、その分テスト前の詰め込みはほかの学部と比べてはるかにきついです。平気で1か月とか、朝から晩まで図書館にこもります

 これができなければ留年する可能性があります。

 大学によって大きく異なるのですが、うちの大学では大体6年間で学年の3割が留年して、残った人たちの中の1割が国試に落ちるという感じです。無事入学できでも、厳しい世界が待っています。

 

1年

 人生で最も暇になるであろう時です。受験の時に使った体力を遊びまくって取り戻します。その間に人間関係などの勉強以外の部分をしっかり学びます。

2年

 基本的にすることはありません。ただ、人体解剖のシーズンは夜遅くまで実習するのできついですが、それ以外の時期は部活にバイトに青春を謳歌してください(笑)それがあとから効いてきます

3年

 部活の幹部などの仕事を任されるようになり、少し忙しくなります。ただ、こういったことも勉強になるので楽しいです。やはりそこまで忙しくありません。

4年

 部活の幹部→幹部終わり→CBT・OSCEといった全国共通の試験を受ける

という流れがあって、結構体感的には忙しいです。ただ、まだまだ遊ぶ余裕はあります。

5年

 実習が始まります。科によって本当に忙しい時期と暇な時期との差がはっきりします。ただ、先生方も医師になったら忙しいから学生の時にいろいろな経験をしてから医師になりなさいという風におっしゃる方が多いので、時間を与えられます(笑)

6年

 実習→マッチング(医学生の就職活動)→卒業試験→国家試験

 

ここが本番です(笑)

 今までやってきたことの成果を試すときです。マッチングの面接では勉強以外の能力を問われることが多いので、1~5年でいかに遊び、いかに様々な経験をしてきたかが問われます。

 そこからは筆記試験のオンパレードです。こちらは、日頃から勉強してきた方はそこまで苦しみませんが、直前詰込み型は本当に地獄です。

 

 医学生のマッチング対策についても書いています。

mint1993.hatenablog.jp

 

 

おわりに

 私個人としてはかなりゆとりのある6年間だったと思います。ただ、時間をうまく使わないと、追われることが多いのも事実です。医学生は6年間を経て時間のうまい使い方を身に着けます。そうすることで、充実した医師生活になるのかなと思います。

 

 

 

番外編:おすすめ受験本の紹介

 

こちらは神戸大学医学部の感染症の講座の教授が書かれた、受験生とその親御さんに向けた本です。医学部受験の乗り越え方について書いてあります。以下引用です。

 

本書は巷間に溢れる「受験を突破する方法」を論じる本ではなく、「勉強の方法」について徹底的に考え抜いた本です。
本書で示されるのは「最小効率で医学部に入学できる方法」ではありませんが、医師になったあとの数十年間、
医学の世界を生き延びていくために最適な学びの方法です。
医学部に入りたい人、子どもを医学部に入れたい親、医学部を既に卒業した人たちに送る、
根源的な学びの力を涵養するための「急がば回れ」の教育論。