旅好き医学生の記録 ~旅と日常と時々勉強~

医学生mintによる旅と医学と日常

医学部6年生の旅と医学部での生活についての記録です

【医学生の生活③】医学生の実習事情

こんにちは。医学生mintです。

前回、【医学生の生活②】医学生の勉強事情 で、医学生が6年間で何を学ぶのかについて紹介しました。

今回はそのうち、5・6年生で行われる臨床実習について紹介したいと思います。

診療科によって行われることが大きく異なるので、診療科を大きく 内科系・外科系・その他に分けて紹介します。

 

 

 

 

 

内科系

 メインとなるのは、担当患者さんを当ててもらい、その患者さんを毎日診察・カルテ書きをして、最終日に先生方の前でその患者さんについて発表することです。難しい手技こそ免許がないためできませんが、話を聞きに行ったり、先生方がどういう風に考えて治療方針を決めているかを調べたり、学生でもかなり主体的にできることが多く、非常に勉強になります。

 それに加えて、その診療科の手技を人形を使って練習したり、先生に講義をしていただいたり、外来を見学させていただいたりといったことをします。

 内科系診療科の先生はカルテをかなり丁寧に書かれるので、そのカルテ書きの時間などは学生の相手ができないので、基本的に自習時間となりますので、時間にもかなりゆとりがあります。

外科系

 外科系の診療科には、一般外科に加え、眼科や耳鼻科、泌尿器科なども含みます。

 メインとなるのは、やはりオペ見学です。正直、学生時代はあまり外科の勉強というのは要求されないので、オペを見ても先生方がなにをやりたいのかさっぱりわかりません(笑) その先生方も、学生・研修医・助手を何年もやってようやくオペを執刀できるようになっているので、学生に理解しろという方が難しいですね(笑)

 ただ、術野を広げるために器具を持ったりのお手伝いや、実際の臓器を目の前にして先生が説明をしてくださるという、外科ならではの実習もできます。

 基本はずーっと立って見てるだけのことが多いので、眠くなったり、疲れたりします。その時はオペ室を退室して、外の空気を吸いに行きます。

その他

 精神科では患者さんとレクリエーションをしたり、小児科では子供たちと一緒に遊んで仲良くなったり、それぞれその科でしかできない実習内容があるので、非常にいい経験になりました。

 

実習班

 実習は一人で行動するわけではなく、基本的には班行動です。なので、真面目にやりすぎて班がギスギスしたり、適当にしすぎてダラダラしたり、せっかくの実習がぶちこわしにならないようみんな細心の注意を払います(笑)

 1年間ずっと同じメンバーで楽しいこともつらいことも乗り越えていくので、班には不思議な絆が生まれます。今後一生の仲間にもなりえるメンバーなので大事にしましょう。

 

おわりに

 6年間の中でも約1年半を占める大きな存在である臨床実習は、6年間の中でも最も充実したものになります。朝が早いことやオペで長時間たちっぱになるなどしんどいこともありますが、楽しいことも多いので、医学部受験生や医学部低学年の方は楽しみにしておいてください。