旅好き医学生の記録 ~旅と日常と時々勉強~

旅好き医学生の記録 ~旅と日常と時々勉強~

医学部6年生の旅と日常と勉強の記録です

【医学生の生活②】医学生の勉強事情

 こんにちは。医学生mintです。

 前回は、医学生のバイト事情について紹介しました。

 今回は、医学生の勉強事情について紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

学年別勉強内容

 まずは、学年順にどういった勉強をするのか紹介します。(大学によっても異なるので参考までに)

1年

 前期は医学以外の一般教養が中心です。医学生は受験疲れなのか成績が良くて調子に乗っているのか、全学部で一番態度が悪いです。授業中寝ていたり、代返していたり....

うちの大学だけかと思ったら、Twitterで某K大医学部のカンニングの話が流れてきたので、どこも一緒かと思います(笑) 

 後期から解剖学の基本的なことなど、医学っぽいことが始まります。前期にあれだけ医学をさせろと言っていた学生たちが一瞬で医学だるいとなります。受験では理系なのに、医学部に入ると暗記のオンパレードですから...

 ただ、一般教養ではカンニングをしていた医学生も、医学という大量の暗記の世界の前ではカンニングが通用しないことから、地道に覚えるようになります。カンニングばかりの人に診られるわけではないので安心してください(笑)

2年

 ここから解剖実習が始まります。故人の遺志でご献体してくださった方にメスを入れます。いよいよ医学生という感じですね。写真でしか見たことのない神経や血管を3Dで生で見ることができるので記憶の定着力が違います。

 他にも、生理学という体の臓器の機能を詳しく勉強する学問や、組織学というそれぞれの臓器を顕微鏡レベルで勉強する学問、生化学という糖などの栄養素が体の中でどうやって代謝されていくかを勉強する学問など、病気でない人間の体の営みを勉強します。

3年

 

 いよいよ病気のことを勉強し始めます。病理学という、病気とはどのようなことで生じて、どのような反応なのかを詳しく勉強する学問、微生物学という、細菌やウイルスについて勉強する学問など2年で学んだ正常がどのように異常な状態になるのかについて学びます。

4年

 いよいよ臨床医学です。循環器、消化器、腎臓など、それぞれの臓器や診療科別に病気のことを診断から治療まで勉強します。これから一生学び続ける臨床医学の基礎作りとなります。

 加えて、患者さんの診察の仕方についても学びます。OSCEという試験があり、これは、所見が取れたかどうかというよりは、患者さんに対する配慮や作法を含めて、正しい方法で診察ができているかをチェックしています。

5年

 病院実習が始まります。OSCEでやった診察の技法を実際にやってみます。ただ、OSCEとは異なり、先生たちは所見まで求めているので、そのギャップにびっくりします。病院実習は診療科によって内容が全く異なります。講義ばかりのところもあれば、患者さんを一人一人に当てて、実際に問診から身体診察までする科もあります。基本的にはいろいろさせてもらえる科のほうが学生には人気です。5年生が6年間で一番充実した1年になったと思います。

6年

 実習の続きと、マッチングという就活のようなもの(詳細は【医学生の就職活動】マッチングについてをご覧ください)、卒業試験、医師国家試験と、5年間でやってきたことの全てをぶつける学年になります。比較的きちんと勉強してきた人にとっては新しいことを勉強するというよりは、勉強を含め医師になる前にやり残したことをやる学年ですかね。2月に国家試験を受けて、医学部生活終了となります。

どれくらい大変か

 人によって全然言っていることが違います。楽だという人ときつかったという人と....

おそらく、医学部入学前にどれくらい勉強してたかによると思います。

そこまで勉強せずに入ってきた地頭のいい人は逆に医学部の単純暗記がきついようです。

もともとコツコツやるタイプはそこまでしんどくはないようです。

医師国家試験

 はっきりいって、医学部の入学試験に通ることよりも、医学部内での進級をすることよりも簡単な試験となっています。9割通ります。残りの1割はよっぽどなめていたか、もともと留年を経験していたかのどちらかです。留年経験者はそれだけでリスクファクターみたいですね。医師国家試験までのハードルをまっすぐ越えてきた人にとってはそこまで高いハードルではないので、逆にそれまで頑張りましょう(笑)

おわりに

 医療関係者以外の方は医学生がどんな勉強をしているのかを知らなかったと思います。上記のことはほんの一部でしかありませんが、それなりに大変ではありますが、巷でいわれるように勉強漬けになるほど大変でもないので、受験生の皆さん安心して医学部を目指してください(笑)